お酒が弱い人は肝がんにならないのか

公開日: 更新日:

 お酒が弱くてあまり飲まなければ、肝がんになりにくい? 武蔵野赤十字病院(東京都武蔵野市)消化器科の中西裕之先生が教えてくれました。

「全然飲まない人と比べれば、たくさん飲む人の方が肝がんのリスクは明らかに高くなります。ただし、『あまり飲めないけれど少しは飲む人』となると、ある意味もっと危険かもしれません」

 アルコールは肝臓で代謝されてアセトアルデヒドに変わり、さらに無害の酢酸に変わります。しかし、アルコールの量が多すぎると代謝速度が追いつかず、アセトアルデヒドが血中に残ってしまいます。このアセトアルデヒドには発がん性があり、肝がんに限らず、すべてのがんの危険因子になるのだとか。

「お酒が弱い人は、アルコールの代謝速度が遅く、アセトアルデヒドが残りやすい。だから、少量でも発がんリスクが高いと考えられるのです」

 とはいえ、強い人でも適量を超えて飲めば、やはり危険です。厚労省によると、アルコールの適度な摂取量は1日平均20グラム(ビール中ビン1本程度)。毎日は守れなくても、平均してこの程度になるように、1週間内で調整すればOK。ただし、これは飲める人の基準値だといいます。

「あまり飲めない人には明確な基準がありませんが、少なくともこの半量以下に抑えるべきでしょう」

 肝臓を回復させるために休肝日を設けることもお忘れなく!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議