大丈夫にみえた患者さんが「おかしい」と連絡が入った
精神科医は手術後の譫妄だと言いますが、前日の私の話の影響がなかったとは言い切れないと思うのです。
その後、淡々と治療を受けられるYさんに、私は「つらい時は遠慮なくつらいと言っていただいて構いませんよ」と繰り返しました。Yさんは説明に一つ一つ納得され、奥さんを怒ることもなく、感謝しながら、最期までYさんらしく生きられたように思います。
たとえ気丈に見えても、患者さんが受けるショックは計り知れない。私の苦い経験です。