揚げ物の食べ過ぎで肌は老化 最大の原因はブドウ糖にあり

公開日: 更新日:

 皮膚の主成分のコラーゲンは、3本の線維が絡み合う構造をしている。コラーゲン線維の間にAGEがたまると、弾力性が失われ、硬くなり、切れやすくなる。それが皮膚の老化の正体だ。血管にAGEがたまれば動脈硬化が進む。さらに、AGEは慢性炎症を引き起こすので、がん糖尿病合併症、アルツハイマー病など、さまざまな病気に関係しているのだ。

 体内にAGEを増やさないためには、ブドウ糖を余らせてしまう糖質の過剰摂取を避けること。それと、AGEの多い食べ物を避けることだ。

「食品に含まれるAGEは、10%程度が体内に取り込まれ、6~7%が長期にわたってとどまるといわれます。しかし、食材をいちいち気にするのは大変なので、調理法を変えるといい。AGEは高温で調理するほど大きく増えます」

 AGEが少ない調理法の順は、「生食」→「蒸す・煮る」→「焼く」→「揚げる」。生食と揚げ物では、AGEの含有量が約10倍違ってくるという。

 成人の皮膚は1畳分の面積があり、重さ約3キロある最大の臓器。皮膚の糖化は体内の糖化のシグナルなのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」