揚げ物の食べ過ぎで肌は老化 最大の原因はブドウ糖にあり
皮膚の主成分のコラーゲンは、3本の線維が絡み合う構造をしている。コラーゲン線維の間にAGEがたまると、弾力性が失われ、硬くなり、切れやすくなる。それが皮膚の老化の正体だ。血管にAGEがたまれば動脈硬化が進む。さらに、AGEは慢性炎症を引き起こすので、がん、糖尿病合併症、アルツハイマー病など、さまざまな病気に関係しているのだ。
体内にAGEを増やさないためには、ブドウ糖を余らせてしまう糖質の過剰摂取を避けること。それと、AGEの多い食べ物を避けることだ。
「食品に含まれるAGEは、10%程度が体内に取り込まれ、6~7%が長期にわたってとどまるといわれます。しかし、食材をいちいち気にするのは大変なので、調理法を変えるといい。AGEは高温で調理するほど大きく増えます」
AGEが少ない調理法の順は、「生食」→「蒸す・煮る」→「焼く」→「揚げる」。生食と揚げ物では、AGEの含有量が約10倍違ってくるという。
成人の皮膚は1畳分の面積があり、重さ約3キロある最大の臓器。皮膚の糖化は体内の糖化のシグナルなのだ。