片頭痛の人は心臓疾患のリスク因子も抱えるケースが多い
片頭痛が心血管疾患を引き起こしやすくなる理由についてはまだはっきり分かっていませんが、片頭痛の人は、肥満、高血圧、高コレステロールなどを併せ持っていることが関係しているのではないかと思われます。心血管疾患のリスク因子と重なっているのです。
また、片頭痛は治療薬として血管収縮剤を使うため、血圧が上がったり下がったりする変動が多くなり、それだけ血管や心臓に負担がかかることも考えられます。
■治療薬も心臓に負担をかける
さらに、片頭痛の人は「決めつけ型」の性格が比較的多い印象があります。せっかち、怒りっぽい、すぐにイライラする……といったタイプで、こうした性格の人は心臓疾患になりやすいという欧米の研究があります。そうでないタイプの人と比べると、男女とも狭心症や心筋梗塞を発症するリスクが2倍以上も高いという結果が出ているのです。
片頭痛に悩んでいる人は、生活習慣を見直して肥満、高血圧、高コレステロールを改善することが、頭痛だけでなく心臓を守ることにつながるといえるでしょう。