富士山でも続出 高山病になる「4つの共通点」を医師が解説
(3)水分量が少ない
高山病の人に水分量を聞くと、たいてい「十分に飲んだ」と答えるという。しかし、齋藤医師からすると、少ない。
「個人差はありますが、1000メートルちょっと登るのに、少なくとも500ミリリットルのペットボトル入り飲料を3本は飲まなければ……。30~50分に1度休憩を取り、水を飲む。汗をかくので、スポーツ飲料水が理想です。私は粉末タイプのスポーツ飲料を持参し、ペットボトルの水に溶かして飲むようにしています」
(4)昼寝をする
頂上に着いた! 疲れたからちょっと横になって昼寝でもするか……。これは、高山ではやってはいけない。
「胸が圧迫されて、呼吸を存分にできず、酸素量が減る。起きたら激しい頭痛、というパターンの人が多いのはそのためです。座って仲間とおしゃべりするなどして、酸素をたくさん吸うようにしてください」
■紫外線対策も重要
「以前は“1000メートル上がるごとに紫外線が10%増える”といわれていましたが、私たちの調査では、3000メートル級の山では紫外線量が2倍になります。1日でヤケドのような水膨れを起こす人もいます。紫外線対策を忘れないように」