魚料理を週3回以上 うつ病を防ぐ食事で五月病を吹き飛ばす
功刀部長らは、昨年11月に1万2000人を対象とした「食物アレルギーとうつ病の関係」の研究結果を発表している。
「食物アレルギーはうつ病の有意なリスク因子となることが分かりました。食物アレルギーのある人は、ない人に比べて約1・5~2倍、うつ病になりやすい。しかも、食物アレルゲン数が多いほど、リスクが高くなります。そのメカニズムは、食物アレルギーが腸で炎症を引き起こし、脳の炎症へと波及して、うつ病やストレス症状を誘発させる可能性が考えられます。アレルギーの原因になる食品の摂取を控えることが、うつ病やストレス症状の予防に有用であると考えられます」
最近では、日本うつ病学会において「気分障害と栄養」をテーマとしたシンポジウムが組まれるなど、少しずつだが精神栄養学を用いた診療が広まりつつあるという。