ハーバード大も注目 「ビタミンDでがん再発予防」の可能性
がんに対するDの効能で考えられているのは、免疫を介してがんを抑える説が有力だが、はっきりしたメカニズムは解明されていない。どんながん患者にDが効果的に作用するのか、まだまだ研究の余地があるという。
■1日1度の日光浴が予防につながる
Dは食事(干しシイタケや青魚など)でも取れるが、9割は日光を浴びることにより体内で作られる。血中濃度を高めるには日光浴で十分という。
「日光を浴びる時間が長いほど血中濃度は高まりますが、夏なら30分、冬なら1時間ほどでいい。サプリメントも極端に大量摂取しなければ副作用はありません」
一日一度は運動を兼ねて太陽の下で過ごそう。体内のDを高めに維持すればがんの発症を予防できる可能性が高まる。もしもがんになってしまったら、上乗せ効果を期待して術後からDのサプリを内服する。これがデータから見えてくる対がん戦略だ。