梅雨晴れは要注意? 夏に多い虫垂炎を甘く見てはいけない

公開日: 更新日:

 食中毒や腸閉塞との違いは、下痢や便秘などの便通異常が見られないことが挙げられる。

 昔は、虫垂炎は「スイカやブドウの種を食べるとなりやすい」といわれたが、これはウソ。あくまでも、細菌感染などの化膿性炎症が原因であるため、粗悪な食品を食べたり、免疫力が低下するようなストレスの多い生活を続けると虫垂炎になりやすいといわれる。

 虫垂炎が疑われるときはお腹を温めてはいけない。細菌感染が進み症状が進行しかねない。虫垂炎を疑ったら食事を取らずに一刻も早く病院へ行くことだ。

 中には多忙を理由に「虫垂くらい慌てる必要はない」と思う人もいるかもしれないが間違いだ。

「急性虫垂炎は3つに大別できます。1つ目は抗生剤での治療が可能なタイプ、2つ目は膿が虫垂の袋の中に充満した蜂窩織炎性タイプ、3つ目は虫垂組織に穴が開いて手術が必要なタイプです。最後のタイプは、発見が遅れると腹膜炎や敗血症といった重篤な合併症を起こして亡くなることもあります」


 実際、2年前のICD基本分類による年次死亡数データによると、急性虫垂炎の死亡者数は77人、詳細不明の虫垂炎を含め104人で、65~99歳が多かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題