娘の元気な姿を見せることも介護のひとつの形だと思う
「でも、これじゃいけないと自分に言い聞かせ、お酒の量を減らしました。もう少し飲みたいと思ったときは、自宅を抜け出し、周囲を速足散歩するんです」
今年8月には、歌手の橋幸夫さんたちとのディナーショーも控えており、年末までのスケジュールがほぼ埋まっている。年が明ければ、デビュー50周年。艶のあるハスキーボイスは健在だ。
「歌い続けることが、デビュー以来、どん底にいたときも私を温かく見守り、支えてくれた母親への恩返しです。勝手な言い分かもしれませんが、娘の元気な姿を母に見てもらうことも介護のひとつの形だと思うのです」 (おわり)