著者のコラム一覧
安倍里葎子歌手

1948年、北海道札幌市生まれ。70年に「愛のきずな」でデビュー。83年、橋幸夫とのデュエット曲「今夜は離さない」が大ヒット。その後、桜木健一、松方弘樹らとデュエット曲を次々と発売し、デュエットの女王の異名を得る。

介護で追い詰められたら私もダメに…ストレス解消はお酒

公開日: 更新日:

 厚労省の発表(2018年)によると、介護を必要としている心身の不自由者は約400万人に近い。まさに、社会問題と化している。

 歌手歴50年という安倍里葎子さん(70)も、母親を介護して6年の歳月が流れた。ファンに囲まれながらスポットライトを浴びるという華やかな職業の歌手に、老人介護という言葉が不似合いにも感じる。でも、これが現実なのだ。

「若い時代、老人介護などは他人の話と思い、予測もしていなかったことでしたね」

 食事、入浴、着替え、トイレ、就寝の介護。息つく暇もない。コンサートやディナーショーの歌手活動を減らしながらも、母親の介護に汗を流してきた。

 しかし、その介護も1年が限界だった。

「このままでは共倒れになってしまう」と、区役所に相談し、自宅でケアマネジャーによる世話をお願いした。しかし、歌手活動は都市に限らず、地方での公演も多い。2、3日自宅を空けるときは、母親に付き添っていられなくなる。

 ケアマネジャーのアドバイスで、「小規模多機能型居宅介護施設」(1割負担、本人の選択で通い、宿泊が自由な施設)を利用することにした。それでも、仕事の都合で、送迎時間の折り合いがつかないことが多かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…