著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

同じメーカーの製品同士でなければ一括管理は難しい

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 もちろんアプリを使わなくても、データ管理はある程度まで可能です。数字をメモ帳に書き留めておけばいいのです。パソコンがあればExcelに手入力して、グラフを作ることもできます。

 ただ、毎日忘れずにメモしたり入力したりするのは、意外と手間で長続きしません。その面倒を省略しただけで、健康管理のアプリがこれほど普及したのです。

 ただし、課題が残されています。ひとつはメーカー互換です。オムロンのアプリはオムロン製品しか使えませんし、他社も同様です。オムロンの血圧計とタニタの体重計とテルモの体温計を、ひとつのアプリで管理しようとしても無理なのです。すべて同じメーカーで揃える必要があります。

 またスマホにたまった自分のデータをパソコンなどに取り込んで、自分で加工しようとしても、なかなかうまくできません。データをすんなりとダウンロードできるようになっていないのです。それが簡単にできれば、機器の選択の幅も、データの使い道も、今よりずっと広まるに違いありません。

 しかし、そんなことを実現できる方法が、実際にあるのでしょうか。

【連載】中高年でもできるマイ健康管理アプリ

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