水虫と帯状疱疹は秋にも要注意 家族感染と重症化どう防ぐ

公開日: 更新日:

「症状がある部分だけでなく、すべての足の指の間、甲、足の裏、かかとと足全体にまんべんなく塗るのです」

 もう一つは靴のケアだという。

「白癬菌は靴にも潜んでいますから、スニーカーなどは、靴用洗剤で丸洗いします。革靴は中敷きを定期的に交換したり、アルコールで除菌したりするといい。いずれも、最後は陰干ししてしっかり乾燥させること。それで白癬菌をリセットするのです」

 帯状疱疹は、幼いころに感染した水ぼうそうのウイルスが原因。水ぼうそうが治っても、ウイルスは体内に潜んでいて、疲労や免疫力の低下で、再び悪さをする。50歳から80歳までに3人に1人はかかるといわれ、中高年にありふれた病気だ。この時季は夏の疲れだけでなく、会社の異動のストレスなども重なって疲労が蓄積されて、発症しやすいという。

「左右どちらかの胸や腹部、顔などに帯状の発疹が現れます。最初は違和感だけで発疹が出るまでタイムラグがあることがある。それで受診と治療が遅れると厄介で、治療で発疹が治まっても、眠れないほどの頑固な痛みが残ることがある。それが帯状疱疹後神経痛です。まれに、顔面マヒや視力障害、髄膜炎などの合併症を起こす報告もあり、発症してから72時間以内に抗ウイルス薬を服用して、初期治療をしっかり受けることが、神経痛や合併症を防ぐ上で重要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題