格闘家の征矢貴さん「クローン病」との壮絶バトルを語る

公開日: 更新日:

 僕は短い方でしたが、生物学的製剤を長く使っている人ほど、苦しい期間も長いと聞きました。今は、調子が悪い時に漢方薬を飲む程度です。鍼はお守り的に週1回通っています。

 この病気は自分の免疫力が正常な組織を攻撃してしまうので、多くの治療では免疫力を抑える薬が使用されます。でも、それは一時的に症状を抑えるだけで、薬に頼る体をつくってしまう。根本的には逆に免疫力を上げることが寛解への道。その過程では壮絶な闘いがありましたが、乗り越えた僕は今、薬からも症状からもほぼ解放されました。

 免疫機能を狂わせる主犯はストレスだと思っています。なので、なるべくノンストレスで生きていこうと思うようになりました。まあ、生きていればノンストレスなんて無理ですけど、トレーニングはどうしたら短時間で集中してできるかを考え、生活ではなるべくポジティブな人の近くにいるようにしています。

 (聞き手=松永詠美子)

▽そや・たかき 1994年、千葉県生まれ。15歳で総合格闘技道場「パラエストラ松戸」に入門。総合格闘技団体「修斗」のアマチュア選手権で頭角を現し、2012年にプロデビュー。その試合でKO勝ちし、翌年には修斗バンタム級新人王とMVPを獲得する。18年に病気を公表して療養後、19年には総合格闘技団体「RIZIN」で復帰し、勝利を収めた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース