硬い物を無理に噛むと…歯は年をとるごとに割れやすくなる
人の歯は年齢を重ねるとともに石灰化し、硬くなっていきますから、それまでは硬いものを噛んでも何ともなかったのにいきなり割れたという方も少なくないのです。
ただ、突然歯が割れることはなく、兆候としてクラック(亀裂)が歯の表面にできます。硬いものを噛むときのクセで、強い力の加わり方が繰り返されるとクラックは大きくなり、歯が割れる原因になるのです。自分で確認するのは難しいので、歯科医院でのクリーニングや検診などで定期的にチェックしてもらうことをおすすめします。
危うい場所を事前に教えてもらっていれば、むやみに硬いものを噛むことを避け、意識が予防につながるでしょう。
サメと違って人間の永久歯は失ったら二度と生えてきません。いつまでも自分の歯で噛み続けられるように大事にしていただきたいと思うのです。
(構成=小澤美佳)