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天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

心臓の手術を受けた後は「不整脈」に細心の注意を払う

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■シャワーは術後1週間でOK

 ほかに手術直後の日常生活で気を付けるべきポイントは、傷口が開いてしまったり、ケガをしないようにすることです。体を動かす際は、転倒しないように細心の注意を払ってください。

 入浴を不安に思う患者さんも少なくありませんが、いまはシャワーであれば術後5日から1週間でOKが出ます。傷口をゴシゴシ洗うのを避ければ問題ありません。ただ、湯船につかるのは1カ月ほど辛抱してもらっています。また、お湯の温度が熱いと心臓に負担がかかり、血圧もアップします。ですから、お湯の温度は39度程度でぬるめにして、湯船につかるのは5分から10分程度にしましょう。

 睡眠については、夜更かしを避けて規則正しく十分な睡眠時間をとること以外、とくに注意すべき点はありませんが、患者さんによっては横になる際の姿勢に気を付けた方がいい場合があります。われわれは立っている時よりも寝ている時の方が心臓に血が集まりやすくなります。心臓は体のやや左側にあるので、心不全などの患者さんは体の左側を下にして横向きに寝ると、心臓が圧迫されて血圧が上がり、苦しくなるのです。右側を下にした横向き寝にすると、心臓は圧迫されず血圧も下がるので、覚えておくのもいいでしょう。

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