薬の効き目は「いかに効率良く目的の臓器まで薬を運べるか」が重要
ほかに、ノロウイルスやロタウイルスは下痢など消化器系の症状を引き起こします。肝炎ウイルスは肝臓で肝炎を起こし、がんの原因になる場合もあります。狂犬病ウイルスや髄膜炎ウイルスなどは神経系に感染しますし、いぼのように皮膚に感染するウイルスもいます。
神経のように薬を運ぶためには厄介な部位もあれば、皮膚のように比較的容易な部位もあります。抗ウイルス薬の効き目は、成分そのものの強さに加え、感染部位へ薬を高効率に送達できるかという点も重要なのです。