著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

山本浩二さんは1年に4度がん手術 一がん息災が長生きの秘訣

公開日: 更新日:

 野球サッカーが開幕し、スポーツ界も少しずつ日常を取り戻しています。そんな中、ミスター赤ヘルこと、元広島監督の山本浩二さん(73)が1年2カ月ぶりに野球解説者として復帰。元気な姿が報じられ、話題を呼んでいます。

 山本さんの復帰報道で注目されたことがもう一つ。休養していた昨年、何と膀胱がん肺がんで4度の手術を受けていたのです。1年に4度とは驚かれた人も少なくないでしょう。

 これまでの報道によると、山本さんは昨年4月に膀胱がんを手術で切除した直後に、肺がんが判明。4月30日に肺がんの手術を受けたそうです。その後、11月に膀胱がんを再手術するまで肺がんの手術をもう1回。そんな経緯で、膀胱がんと肺がんを2回ずつ、計4度の手術で2つのがんを克服したといいます。

 私はがんの専門医で、2年前の12月には自分で膀胱がんを見つけました。早期発見で膀胱を温存する方法の手術で切除できましたが、悪性度の高いタイプ。そんな種類だと、再発しやすいことが分かっています。1年以内は24%、5年以内で46%と半数近くに増えるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…