日米で注目研究 「座り過ぎ」はがん死の可能性が8割増える
新型コロナウイルスは、良くも悪くも生活スタイルを一変させました。仕事との兼ね合いで大きいのが、在宅勤務の定着でしょう。大企業の間では、今後も在宅勤務を続けるケースが珍しくありません。
たとえば、日立は2021年に「在宅勤務50%」を表明。生産現場のスタッフなどを除いて、週に2、3日を在宅勤務にすることで目標を達成する見通しです。富士通やリコー、ドワンゴなども在宅勤務を継続するといいます。
在宅勤務の人たちの悩みは、座りっぱなしで動かないことでしょう。コロナ太りというキーワードも生まれました。今後の在宅勤務を考える上で、注目の研究結果が今月18日、医学誌JAMAに発表されました。
米テキサス大MDアンダーソンがんセンターの研究チームは、脳卒中の横断調査を行うREGARDS研究に登録された45歳以上の3万人超のうち、がんの診断を受けていない8002人を5年間追跡。その結果、がんで亡くなった268人を、座る時間の長さで比較したところ、最も長いグループは最も短いグループに比べて82%も死亡リスクが高いのです。