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蘆野吉和日本在宅医療連合学会代表理事会長 日本ホスピス・在宅ケア研究会理事長 庄内保健所医療監

1978年、東北大学医学部卒。80年代から在宅緩和医療に取り組む。十和田市立中央病院院長・事業管理者、青森県立中央病院医療管理監、社会医療法人北斗地域包括ケア推進センター長、鶴岡市立荘内病院参与などを歴任し現職。

欠かせない「がん告知」在宅看取りで実感した人間らしい最期

公開日: 更新日:

 1年後には全ての患者にがん告知をするようになった。この後、進行したがん患者の4人に1人は、在宅治療に移行。翌93年には40%にまで増えている。

 ただし、在宅患者の増加は課題も浮き彫りにした。

「在宅医療は人の尊厳が守られるけど、面倒を見る家族の負担は大きかった。家族の人数、年齢、経済力といった家族の“介護力”にも配慮しなければならなかったのです」

 蘆野さんは何かしらのサポートが必要だと考え始めた。

(取材・文=稲川美穂子)

【連載】在宅緩和医療の第一人者が考える「理想の最期」

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