「見え方」は認知症に関連 度の合わないメガネに要注意

公開日: 更新日:

 4000人を対象とした米国のコホート(ある時点で研究対象とする病気にかかっていない人を大勢集め、将来にわたって長期間観察し追跡を続けることで、ある要因の有無が、病気の発生または予防に関係しているかを調査する)研究によると、認知機能が低く視力障害のある人は、認知機能が低いだけの人と比べて、IADL障害を起こすリスクが2倍以上高かった。

「高齢者の目は若い頃と違ってカメラのレンズにあたる水晶体が濁り、光量を絞る虹彩が衰え、視野が狭くなり、像を映すスクリーンである網膜にしわができたり穴があいたり、神経細胞が減り、明暗も曖昧になります。それを補うために、治すべき目の不具合は治し、水晶体の濁りを取る白内障手術をタイミングよくしたり、しっかり度の合ったメガネをかけるなどして視力改善すればいいのですが、多くの中高年の方は、そのような意識がありません。その結果、自分でも気づかないうちに視力障害を持ったまま生活しており、それが、認知症の発症に関わっている可能性があります」

■5年後には65歳以上の20%が認知症

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造