老化進行を遅らせたければナスは皮のまま水にさらさず調理
初夏から秋にかけて一層おいしくなるナス。本来なら今の季節、旬ということで安価になるはずだが、今年は天候不良の影響であまりお得には感じられない。しかし、シーズン中には、やはりたくさん食べておきたい。
ナスはトマトやキュウリなどと同様、水分が90%以上を占める。
利尿作用があり、取りすぎたナトリウム(塩分)の排出を促して血圧を下げるカリウムが豊富で、100グラム中220ミリグラム(生の場合)含まれている。塩分を取りすぎて翌朝顔がむくむかも、というときは焼きナスやナスの煮物など、塩分少なめのナス料理を食べるといいだろう。
ナスの皮の紫色は、ポリフェノールの一種「ナスニン」によるもの。ブルーベリーに含まれるアントシアニンと同様、目の疲れの回復にいいといわれている。また、ポリフェノールは老化を進行させ、病気のリスクを高める活性酸素を抑える抗酸化作用があるので、積極的に摂取したい。調理の過程で皮をむいた場合は、その皮は捨てずに、塩もみしたり、醤油、酢、ゴマ油のタレに漬けたり、味噌汁や炒め物の具材に使ったりするといいだろう。