コロナ禍のインフルエンザ対策<下>熱が出たらどうすべきか
PCR検査には、鼻に綿棒を入れて検体を採る「鼻咽頭ぬぐい法」もあるが、せきやくしゃみが出るリスクが高いので、ほとんどの一般のクリニックでは唾液によるPCR検査を採用している。
このように、新型コロナとインフルエンザの検査を同時に受けられる医療機関は限られる。
さらに懸念されることがある。
「従来、インフルエンザの検査は一般のかかりつけ医で受けられましたが、新型コロナの流行でインフルエンザの検査も行わない施設も出てくるかもしれません。インフルエンザの迅速抗原検査は鼻咽頭ぬぐいで行うからです」(大谷院長)
また、発熱のある患者はPCR検査で陰性が確認されないとインフルエンザの検査を受け付けない施設も出てきそうだ。発熱があったら早めに身近な医療機関に受診の仕方を相談することだ。