著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

4000人は早期発見できず がん検診中止した人がやるべき対策

公開日: 更新日:

 その影響は、どうなるかというと、早期のがん発見数が4000人も減少。目に見えないがん細胞が1センチの大きさになるまで10~20年かかりますが、1センチから2センチになるのはわずか1年です。早期で発見できなかった人たちは、次に検診を受けたとき、進行がんとして発見されるリスクがあるため、助かる命をみすみす失いかねません。

 検診を受けなかった人は、すぐに手を打つ必要があります。通常、がん検診は1~3月が閑散期で、中止した人はこのタイミングで検診を予約すべきです。検診施設は十分に感染対策を行っているので、調査で浮き彫りになったような不安は解消されます。

 目下、受診を延期した人の予約が殺到。今月、来月も混み始めています。1~3月の予約も難しければ、せめて来年の4~5月に。とにかく早いうちの受診をお勧めします。

 私は、毎年春に東大病院で大腸内視鏡検査を受けていましたが、今年は不可に。それで、別のクリニックに変更して受診しました。いつもと違う病院で予約を取るのもアリです。新規の施設が上手な検査で説明が丁寧なら、来年以降もそちらを継続して構いません。私もクリニックでの受診を続けます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末