ノンストップで30曲を歌い続けた70代半ばのポールの言葉
私は毎日のように胃腸の具合が悪い人を診察していますが、とくに初診で来院する人は、たいてい「見た目」の第一印象で、その健康度が把握できます。
「見た目」とは、顔の表情や皮膚の状況、腹部の周囲、瞬間的に目に入る全身などを指し、そこから総合的に判断し、その印象で「若さの度合い」がわかると同時に「老化していない人」の存在にも気づかされます。
誰もが見た目は若く見られたいものです。私も50歳を過ぎた頃からそう思うようになりました。以来、「食生活と老化」についてそれまで以上に関心を抱くようになりました。そして「バランスよく何でも食べることの是非」「体形・顔の色つやなど、見た目を良くしてくれるための貢献度の高い食べ物」について探究するようになりました。
「若さ」の反語ともいえる「老化」について、多くの医師がさまざまな定義付けを行っていますが、一般的には「加齢に伴う生理的な現象」とされ、病理的な現象も必ず併存するため、「病気だ」と考える研究者もいて、そうした視点からもアンチエイジング(老化防止)の可能性を探り続けています。