白血病と闘う能楽師の武田文志さん「医学の進歩を知った」

公開日: 更新日:

 検査は金曜夜でしたから「結果は週明けに」と言われていたのですが、翌土曜の早朝に病院から電話があり、「白血球の数値がとんでもない。詳しくはお会いして話しますので、すぐ来られますか?」と言われ、「詳細な検査は血液内科がある総合病院でないとできないけど、そちらで即入院になるかもしれません」と告げられました。

 行くとすでに紹介状が完成していて、そのまま総合病院へ移動して、即入院となりました。

 私は能楽以外の知識がない人間です。白血病と言われてイメージしたのは、ひと昔前の悲劇の主人公でした。ただ、わりと冷静に考える性分なので、「今の医療における白血病の扱いはわからないから、まずは医師のお話を聞こう」と妙に落ち着いていました。

 総合病院で再検査後に説明されたのは、白血病には慢性と急性があり、おのおの骨髄性とリンパ性があり、ざっくり4つに大別されること。白血病は確定、ほぼ「慢性骨髄性」で間違いないが、正式には週明けの骨髄検査で確定とのこと。慢性骨髄性白血病には数種類の特効薬があること。そして、何かの理由でその薬が飲めない場合は別にして、薬が飲めれば通院でも治療できることも聞き、医学の進歩を知りました。なので通院という選択肢もありましたが、「そんなことを言っている場合ではない」と思い、入院を即決したのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末