冬の正しい入浴法 熱い湯に肩までつかると疲労は回復しない
「お湯につかるのは、肩までなら38~40度のお湯に5分程度にしましょう。入浴の目的は血行を良くすることで、そのためにはこの時間で十分です。また高齢者の場合、ぬるいお湯でも長時間入り続けていると皮膚の水分を保持する皮脂が流れ落ち、皮膚に亀裂や鱗屑が生じてかゆくなる『老人性乾皮症』につながるリスクがあります」
お湯のつかり方は「半身浴」がいいという。
「肩深くお湯につかると横隔膜が押し上げられ、さらに水圧で静脈環流が増えて心臓の負荷が強くなるので、心臓位置までの高さの半身浴が理想的です。われわれの研究では、全身浴よりも半身浴のほうが疲労の度合いが少ないことが分かっています。半身浴なら、入浴時間は10分程度が望ましいといえます」
これで寒い冬でもしっかり疲労を回復できる。