新型コロナは室内が危ない 冬こそ空気マネジメントが必要だ

公開日: 更新日:

 多くの日本人は手洗い・マスクをしっかりして人混みを避け、小声で会話する生活を続けている。秋口まではそれで新型コロナウイルスの感染を抑えられてきたのに、冬になった途端、感染者が急増している。新型コロナウイルス感染症が街中の飲食店などから家庭に迫るなか、どうしたらいいのか? 東邦大学医学部名誉教授の東丸貴信医師に聞いた。

 新型コロナウイルスは会話、くしゃみ、咳をしたときの飛沫によって広がる。ただし夏は湿度が高く、大きな飛沫はすぐそばに落ち、煙のように細かい粒子であるエアロゾルが発生しても空気中に漂う時間も短い。気温が高いためウイルスが感染力を維持したまま長時間生存することもない。

「冬になるとそうはいきません。空気が乾燥することで水分を失ったエアロゾルはより細かい粒子となって長時間空気中を漂う。人はそれを鼻や肺の奥にまで吸い込みやすくなります。テーブルや食器などに落ちた飛沫の感染力も高くなりますが、徹底した清掃である程度対応はできるかもしれません。しかしエアロゾルの対策は簡単ではありません。そのことが冬の感染拡大の一因だと考えられます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…