冬の正しい入浴法 熱い湯に肩までつかると疲労は回復しない

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「43度以上の熱い湯に肩までつかると、体温、心拍、血圧が大きく変動します。体温上昇を抑えるために汗をかくなど、自律神経はフル回転で活動します。自律神経に負担がかかると、活性酸素が体内に大量発生して神経細胞を酸化させ、自律神経の機能低下を招きます。熱い湯につかると疲労が増大してしまいます。疲れた日に熱いお風呂に入ると、余計に疲れるだけなのです」

 また、体が冷えたままいきなり熱い湯につかったり、逆に熱い湯から上がって急に冷えると、血圧が急激に上下動して心筋梗塞脳卒中を引き起こす「ヒートショック」を招く危険もある。

■40度以下のお湯で5分程度

 では、冬の正しい入浴法はどのようなものなのか。まずはお湯の「温度」に注意する。

「自律神経の負荷をなるべく少なくするには、お湯は40度が理想的です。ぬるく感じる人は、湯船につかってから追いだきをして温めるようにしましょう。浴室暖房などで浴室全体を暖かくしておいてからお湯につかるといった工夫も効果的です」

 お湯につかる「時間」にも気を配りたい。お湯の温度を40度以下に設定しても、長時間にわたってつかっていると、血圧が大きく変動して自律神経に負荷がかかる。長時間の入浴でのぼせたり、目まいやふらつきを起こしたりするのはそのためだ。

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