コロナ禍での花粉症との付き合い方 似た症状が出ることも

公開日: 更新日:

 実際、花粉症を疑い来院した患者の中には新型コロナの可能性のある人もいて、別の医療機関でPCR検査を受けるよう指示することもあるという。耳鼻科専門医が検査器具を用いて鼻の奥の粘膜の状態を見ると花粉症か否かはすぐにわかるが、一般の人はもちろん、通常の内科医でもその区別は難しい。

「鼻炎で目がかゆい、などという患者さんはまずは花粉症を考えます。毎年、花粉症に悩まされている人で、目がかゆくて、鼻水やくしゃみが出るという場合も花粉症の可能性が高い。倦怠感も全身に及んでいる場合は新型コロナの可能性がありますが、鼻が詰まって頭が重い、鼻の周辺がけだるいというケースも花粉症かもしれません」

 気になるのは嗅覚障害だ。新型コロナの典型的な初期症状といわれるが、花粉症でも起こることがあるという。

「区別のポイントは鼻詰まりです。鼻詰まりのある嗅覚障害は花粉症、鼻詰まりなしで匂いが感じられない場合は新型コロナの可能性があります」

 花粉症なら抗アレルギー薬で症状を軽減することができる。しかし、自分勝手に判断せずに病院で診てもらうことだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…