コロナ後遺症「一番の防衛策」は? 専門外来の医師が指摘
「倦怠感には必須アミノ酸BCAAがいいといわれており、患者さんにお勧めしています」
漢方薬は、主に舌診で処方するため、人によってまったく異なる。
代表的なものでは、元気がない時は十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、頭痛には五苓散(ごれいさん)や七物降下湯(しちもつこうかとう)、釣藤散(ちょうとうさん)、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)、咳に茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)。
「コロナ後遺症の頭痛には、胃に負担をかける鎮痛薬より漢方の方が合うように思います。また、コロナ後遺症ではかなりの確率で胃食道逆流症が見られ、咳、息切れ、動悸、不眠などにつながっています。茯苓飲合半夏厚朴湯は胃食道逆流症にもよく効きます」
体、特に首元が冷えると倦怠感が強く出る患者が珍しくなく、湯たんぽやネックウオーマーなどで体を温めることも推奨。脳を刺激する「夜まで寝転がってスマホ」や、頭痛を起こしやすいカフェイン、チーズ、ナッツの制限など、症状に応じた生活の注意点も事細かに指導している。