<2>新型コロナ退院後に自覚した「足腰の弱り」と「体重増」

公開日: 更新日:

 退院後1カ月の自宅療養で、すでに4キロ太った。まさしくコロナ巣ごもり太りだ。また、退院時の胸部CT検査で、偶然にも腎臓に結石が発見された。よく水分を摂らねばならない。サウナも控えるよう指示があった。血管の血栓が剥がれて詰まり、脳卒中心筋梗塞のリスクが高まるからだ。

 体重増のピンチだ。散歩をしてみた。退院直後の膝のガクガクは、少し収まってきた。元々長年の慢性の膝痛持ちでもあり、歩く距離は800メートルくらいが限界だ。大した運動量ではない。

 コロナの後遺症として、直接的な後遺症(味覚障害や嗅覚障害など)だけでなく、コロナ治療のために数週間安静にしたことによる「廃用症候群」(寝たきりなど体を動かさないことによって生じる障害の総称)がある。健康成人がベッドに寝た切りだと1週間で10~15%の筋力低下が起こるとされる。

■心肺機能回復には入院の3倍の期間が必要

 心肺機能の低下も大きい。回復には入院の3倍の期間が必要といわれる。廃用症候群の進行は速く、特に高齢者はその現象が顕著だ。気分的な落ち込みが現れてうつ状態になったり、前向きに取り組むやる気が減退したりと、精神的な機能低下も見られる。

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