心不全の「和温療法」重症者が劇的に改善するケースもある

公開日: 更新日:

 村松教授は心不全の標準的な薬物療法を行った上で、和温療法を実施。心不全の状態を示すホルモン、BNP値が劇的に良くなり、退院後も週2回継続。現在まで10年以上続けており、この間、入院はほとんどない。

 心不全は再発ごとに坂道を転げ落ちるように悪化していく。

「1年間で4回入退院を繰り返していた方で、その後入院がほぼなくなるのは、和温療法の効果を顕著に表しています」

 もうひとりは、別の病院から転院してきた当時60代の重症拡張型心筋症の患者。

 致死性の不整脈を繰り返しており、点滴で強心薬を投与。通常は7~10日ほどで終了できるが、6カ月間やめられず、やっとやめて退院できたと思ったら、すぐに再発し入院となった。

「この患者さんは和温療法を始めると、強心薬を2週間で離脱できました。前回の6カ月と比較すると大幅に期間が短くなったのです。BNP値は2カ月間で4000から400に。400でも高いものの、元の数値の10分の1に下がり、退院後も週2回の和温療法を継続しました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…