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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

サンド伊達は早期発見 膀胱がんの血尿は痛みなしこそ注意

公開日: 更新日:

 私も3年前に自分でエコー検査によって膀胱がんを見つけました。がんでないことを祈りましたが、案の定ですぐに検査して入院。年末ギリギリまで仕事をし、12月28日に手術を受けると、31日には退院しています。仕事始めの1月4日からは通常通り東大病院に出勤しました。

 そんなに早く復帰できるの? と思われるかもしれません。早期の膀胱がんは、一般の方もこのように短期間で退院することができ、職場に戻れるのです。

 ほかには、頻繁に尿意を感じる、排尿時に痛みがある、などの症状が知られていますが、何かおかしなことに気づいたらとにかくすぐに受診することをおすすめします。

 伊達さんは、3カ月に1回の膀胱検査で経過をチェックすると書いています。実は膀胱がんは再発しやすい。私も最初の1年間は3カ月に1回、2年目からは半年に1回検査を受けています。10年目までは続けるつもりで、その後は1年に1回の検査を恐らく死ぬまで続けるでしょう。

 膀胱がんのリスクは、喫煙です。膀胱がんのうち、男性は50%以上、女性は30%が喫煙によるとされます。愛煙家の伊達さんは、がんをキッカケに禁煙を検討しているそうです。

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