がんと糖尿病、医師の“言葉”がなぜこうも違うのでしょう?
それにしても、がんと糖尿病では、どうしてこんなに先生からの言われ方が違うのでしょう? やっぱり、がんは自分自身ではどうしようもなくて、それで死ぬこともあるわけだから、先生は優しく話してくれるのでしょうね。糖尿病の先生の言葉は厳しくて、私の体のことを心配して言ってくれているのはわかるのですが、あんな言われ方をすると反感を持ちたくなります。
糖尿病は血管が悪くなる病気で、心筋梗塞とか脳梗塞、腎臓病のもとにもなるんだって、それも教わって知っています。よく考えると、糖尿病が悪くなったのは通勤がなくなって毎日がテレワークになったからだと思っています。先生、私に何かアドバイスはありませんか?
◇ ◇ ◇
私は答えました。
「できれば人のいないところを選んで、1日7000歩くらいは歩くことを勧めます。それで糖尿病の数値も良くなることが期待できるし、痩せると大腸がんのリスクも減るのですよ」
Gさんは「そう言われると、たしかに昨日は400歩しか歩いていませんでした……」と振り返りました。
Gさんに歩く習慣が身に付けば、糖尿病の担当医の言葉も変わるかもしれません。