ワクチン接種前の「準備」や「接種後の検証・広報」は十分なのか

公開日: 更新日:

「接種後の情報発信」が消極的に見えるのも気になる。例えばワクチン接種後の副反応だ。厚労省は「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」で「副反応をなくすことは困難」と明記し、その数も公表している。しかし、「副反応は接種総数の0・1%程度に過ぎない」という専門家が多く、積極的に情報発信されてないように見える。

「医療機関からの副反応疑い報告について」(4月25日現在)によると、医療機関から「関連有り」として報告されたうち、「副反応疑い」は3186件、「うち重篤」384件。医療機関から「関連無し」または「評価不能」として報告されたうち「副反応疑い」は1216件、「うち重篤」は127件、「死亡」は12件。報告がないものを含めればかなりの数になるはずだ。

 接種後の感染情報はどうか。米国では2回接種を終えた7700万人のうち5800人が感染し、396人が重症化して74人が死亡したなどと発表している。日本では、まとめての発表は4月15日までにワクチンを接種した人のうち、接種後の感染が確認されたのは231人。うち205人は1回目の接種後だったとの報告がある程度。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動