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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

寿命が延び、出生数減少で日本は深刻な人口動態へ

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「貧乏人の子沢山」という言葉があるが、コロナ禍の最中、日本は「老人ばかりの貧乏国家」への道を突き進みつつある。子沢山な家庭は未来に希望が持てるが、老人ばかりの国に明るい未来は来るのだろうか。少なくとも、経済を支える新しい産業が生まれてくる可能性は低そうだ。

 それだけでは終わらない。婚姻数も激減した。昨年結婚したカップルは約53万8000組で、一昨年(61万6000組)と比べてなんと12.7%も減った。コロナが収まるまで結婚を延期しようというカップルが多かったのかもしれないが、景気悪化の影響もあって結婚自体を諦めた、あるいは結婚する気がなくなった、という人も大勢いたのではないだろうか。このままでは男女とも生涯未婚率がさらに上昇し、「おひとりさま」だらけの社会になるのは避けられそうもない。

 唯一、明るい(?)のは離婚数が減ったことだ。19万7000組が離婚したが、一昨年と比べれば1万6000組(7.7%)も減った。「夫婦で頑張れば、なんとか乗り越えていける」ということなのかもしれないが、ホンネは別れたいけどお金のことを考えると別れられない……そんな中高年の心情の表れのような気がしてならない。

【連載】新型コロナ禍で何が起きているのか

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