新型コロナワクチンに意外な副反応…乳がん画像検診での注意点
新型コロナワクチンの副反応といえば、発熱や倦怠感、頭痛などさまざま。その中にはあまり知られていない副反応もある。それが不安と恐怖を引き起こすことも……。弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。
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40代のA子さんは7月初旬までに2回目の新型コロナワクチンの接種を終えた。その後、発熱や倦怠感などの症状を経験したAさんは、ワクチン接種をした左腕の脇の下の異変にも気が付いた。
乳がんの早期発見に有効な画像診断であるマンモグラフィー検査を受けようとしたところ、「もう少し後でいいでしょう」と「待った」がかかったという。なぜか。
「左の脇の下の腫れは新型コロナワクチンの副反応による可能性があると判断されたからでしょう。日本乳癌検診学会の『乳がん検診にあたっての新型コロナウイルス感染症への対応の手引き』(Ver.2.0)にも2回目のワクチン接種後すぐの積極的な乳がんの画像診断は不要と明記されています」
実際、同手引書には〈特に腋窩リンパ節腫大は、ワクチン接種後によく見られる臨床症状/所見で、最長ワクチン接種後10週間後まで持続する。ワクチン接種後、早くて1~2日でワクチン接種側の片側性リンパ節腫大が発症するが、それは良好な免疫反応を獲得している兆候なので心配はいらない〉とある。