新型コロナワクチンに意外な副反応…乳がん画像検診での注意点

公開日: 更新日:

「これを反応性のリンパ節腫大と呼びます。リンパ節の腫れはがんやアトピーのようなアレルギー疾患などのほかに、ワクチン接種の副反応としても見られます。新型コロナワクチンは利き腕でない側の肩から上腕の筋肉に注射します。薬剤は首や鎖骨のくぼみに流れて免疫反応が起こる。その結果、リンパ節腫大が形成されるのです」

 厚労省が7月7日にファイザー社製ワクチンによる副反応として報告したリンパ節腫脹は98件だった。しかし、もっとあったとしてもおかしくない。

「海外でも乳がんの画像診断は1回目のワクチン接種前か、2回目のワクチン接種から6週間後に受けることを推奨しています。ただし、ワクチン接種をしたからといって検診を受けてはいけないわけではありませんし、場合によっては遅らせすぎるのもいけません」

 例えば、乳がん、頭頚部がん、悪性リンパ腫、悪性黒色腫などの既往がある人は、リンパ節腫大の発見はリンパ節への転移の可能性がある。

「あるいはリンパ節の腫れが続く、大きくなる、脇の下以外の場所のリンパ節が腫れているときも、感染症や、悪性腫瘍、免疫疾患などの可能性があるので、詳しい検査が必要となります。また、乳房にしこり・痛み・分泌物・ただれ・湿疹・ひきつれなどの症状がある場合は、検査を遅らせてはいけません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇