「多発性硬化症」ってどんな病気? 再発と寛解を繰り返し…
「最長30カ月の臨床試験中、感染症の発現が対照薬と同程度に見られました。重篤な副作用はなかったものの、類似薬でPMLの発症が報告されています。発症頻度が少ないとはいえ、PMLへの注意は必要です」
扱いやすいデバイスで容易に皮下注射できるが自己注射はまだ認められていないので、1カ月に1度、病院へ行かなくてはならない。1年後には自己注射が認められる予定である。
どの段階でケシンプタを使い始めるかは主治医の判断。中島医師は「積極的に、診断時から使っていこうと考えている」と話す。いずれにしろ、治療の選択肢が増えたことは心強い。