コロナ太りが招く、性欲と勃起力低下・夜間頻尿・やる気の喪失
頻尿は死亡率と関係しており、東北大学が行った日本人対象の研究では、夜間頻尿が2回以上ある人が、最も寿命が短かった。
「コロナがテストステロン量低下に関与しているのは、活動量の減少だけではありません。コロナで家での飲酒量が増えた人もいるでしょう。お酒の量が多いと、テストステロン量が低下してしまいます」
3週間毎日ビールグラス4杯飲んだグループと、ノンアルコールドリンクを飲んだ群では、歴然としたテストステロン量の差が確認できた。
テストステロンを減らさないようにするには、ここまで挙げたことの反対を目指すべきだ。つまり、適度な運動を行ってコロナ太りを解消し、飲酒量はほどほどにする。
「場合によっては、テストステロン補充療法という選択肢もあり、LOH症候群がなかなか改善しないといった時に生活の質(QOL)を上げるために有効。長期的に投与すると、血中の赤血球が増えて心疾患や血栓のリスクが高まるため、専門外来を受診して、男性ホルモンの数値を測定してから行ってください」
テストステロン補充療法は自費診療になるため、医療機関によって値段が異なる。