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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【羊肉】「血」と「気」を補う効果に優れ滋養強壮に威力を発揮

公開日: 更新日:

 血をしっかりと充実させる食養生で健やかな体づくりに努めましょう。

 おすすめは肉類。薬膳では肉も食事に取り入れるべきとしています。特に肉は血を補う効果が高く、「動くものは体に活力を与えるパワーが強い」とされているのです。

 中でも、羊肉は血を補う効果に優れているとともに、人間のエネルギー源である気を補う作用もあり、滋養強壮に威力を発揮します。また、老化をつかさどる臓器「腎」の働きを高め、加齢によるトラブル改善にも高い効果があるのです。

 さらに注目すべきは羊肉の「体を温めるパワー」です。羊肉の食性は「熱性」。冬の寒さが厳しい北京では、火鍋、煮込み、餃子など冬場は実によく食されています。頑固な冷えに悩む人にぜひ、取り入れてもらいたい食材です。

 羊肉というと「ジンギスカン」くらいしか食べ方が思いつかないかもしれませんが、「少しクセのある牛肉」といったイメージで調理するとおいしくいただけます。ポイントはスパイスを利かせること。カレー粉を振って調理するのもおすすめです。羊肉の造血効果を高めるためには、ホウレンソウ、小松菜、ニンジンと組み合わせるとよいでしょう。 (水曜掲載)

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