外出控えでゴロゴロ生活…1日で筋力はどの程度低下するのか

公開日: 更新日:

 寝て暮らすことはすなわち重力を感じない暮らしです。それがいかに体にダメージを与えるのかは、宇宙ステーションに長期滞在し地球に帰還した宇宙飛行士の体を見ればわかります。無重力の世界で長期間過ごした結果、筋萎縮による筋力の低下が見られます。また、地球にいれば意識せずとも行われている、血液を重力に逆らって脳に送る循環調節機能が低下したせいで、起立性低血圧による立ちくらみが起きることなどが知られています。

 廃用症候群は一般的には病人と身体機能が低下して、あまり体を動かさない高齢者に多く見られるイメージがありますが、健康な人でも体を動かさずにいれば同じような症状となります。実際、長期のお休みをゴロゴロして過ごした後は会社の階段を上るのがしんどい、すぐに疲れてしまい頻繁に休憩を取るなどの経験をした人もいるのではないでしょうか。

 つまり、土日の休みに寝て過ごせば中高年は老化が加速して寝たきりのリスクが高まるということです。

 小中学生も同じです。夏休みに、冷房の効いた部屋でゴロゴロしながらゲームや漫画を読んでばかりで過ごしていると筋力が低下し、体を動かすのがおっくうになります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…