外出控えでゴロゴロ生活…1日で筋力はどの程度低下するのか
寝て暮らすことはすなわち重力を感じない暮らしです。それがいかに体にダメージを与えるのかは、宇宙ステーションに長期滞在し地球に帰還した宇宙飛行士の体を見ればわかります。無重力の世界で長期間過ごした結果、筋萎縮による筋力の低下が見られます。また、地球にいれば意識せずとも行われている、血液を重力に逆らって脳に送る循環調節機能が低下したせいで、起立性低血圧による立ちくらみが起きることなどが知られています。
廃用症候群は一般的には病人と身体機能が低下して、あまり体を動かさない高齢者に多く見られるイメージがありますが、健康な人でも体を動かさずにいれば同じような症状となります。実際、長期のお休みをゴロゴロして過ごした後は会社の階段を上るのがしんどい、すぐに疲れてしまい頻繁に休憩を取るなどの経験をした人もいるのではないでしょうか。
つまり、土日の休みに寝て過ごせば中高年は老化が加速して寝たきりのリスクが高まるということです。
小中学生も同じです。夏休みに、冷房の効いた部屋でゴロゴロしながらゲームや漫画を読んでばかりで過ごしていると筋力が低下し、体を動かすのがおっくうになります。