著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

実質労働時間は500時間超減少 中高年の健康長寿は約束されている?

公開日: 更新日:

 いま80代の人たちは、1960年代に社会に出ています。その当時の総労働時間は2300~2400時間でした。実際は、2500時間を超えていたことでしょう。不完全ながら週休2日制が普及し始めたのが1980年代、完全週休2日制は1990年代に入ってからです。しかしそんな時代を生きてきた人たちの多くは、いまも元気で、まだあと10年くらいは長生きしそうです。だとしたら、いま50代や60代の世代には、(科学的根拠は薄いですが)さらなる健康長寿が約束されていると思っていいのではないでしょうか。

 また近年は、余暇を運動に使う人が増えてきました。これも総労働時間が減ったからこそです。適度な運動が健康増進にいいのは言うまでもありません。ほどよく体を動かしている人は、さらに長生きできる可能性が高いわけです。

 世界に目を向けると、北欧諸国では週休3日が広まってきています。日本も将来はそうなるかもしれません。ただし、経済的な問題は脇に置くとしても、週休7日(完全失業)を望む人は少ないでしょうし、かえって健康を損ねてしまうかもしれません。ほどほどに働き続けられる社会が、望ましいわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース