著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

【帯状疱疹】ワクチンは発症を完全には防げないが症状が軽く済む

公開日: 更新日:

 シングリックスの特徴は、帯状疱疹の発症予防効果、PHN予防効果の高さ、筋肉注射であること、効果持続期間が10年程度と長いことが挙げられます。ただ、1回約2万2000円を2回接種と非常に高価であること、筋肉痛や頭痛など全身性の副作用の頻度が高いことが欠点となります。

 一方、弱毒生水痘ワクチンは皮下注射の1回だけで終了となります。全身性の副作用が少なく、8000~9000円程度とシングリックスより安価であることも利点です。しかし、効果の持続期間は約5年と短く、生ワクチンであるため妊婦や免疫が弱っている方には接種できません。

 どちらも一長一短がありますので、詳しくは医師や薬剤師に確認するとよいでしょう。また、まだまだ少ないのですが、帯状疱疹ワクチンの補助金を出してくれる自治体も増えてきています。接種を希望する方は、自分が住んでいる自治体に確認してみてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”