著者のコラム一覧
石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「ため息」に画期的なリラックス効果? マインドフルネスをしのぐ

公開日: 更新日:

 現代はストレスの時代です。今が本当にストレスの強い時代であるのかどうかは分かりませんが、皆がストレスを強く感じていることは確かです。ストレスをため込んでいると、心身の不調につながることも間違いのない事実です。

 それでは、ストレスを軽減するにはどうすればいいのでしょうか? 長くのんびりできるような休みが取れれば、それが一番であるのは確実ですが、今、求められているのは短時間でリラックスできるような方法です。

 この分野で世界的に広く利用されているのは「マインドフルネス瞑想」と呼ばれる方法で、これは宗教色のない簡単な瞑想法です。ただ、この方法もそれなりの訓練が必要で、今日から簡単にできるというものではありません。

 今年の「セル・リポーツ・メディシン」という臨床生物医学の専門誌に掲載された論文に、もっと簡単なリラックス法の効果が報告されています。深呼吸のようないくつかの簡単な呼吸法を、毎日5分間繰り返すだけで、マインドフルネス瞑想を部分的にはしのぐようなリラックス効果が得られたのです。

 最も有効性が高かったのは、大きく息を吸ってから、ため息のようにゆっくり息を吐くという呼吸法でした。正しい呼吸法を学んで実践することが、忙しい現代人のストレス緩和の決め手であるのかもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  3. 3

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  4. 4

    SixTONES新冠番組を潰しにかかるTBS日曜劇場の本気度 道枝駿佑、松本潤、目黒蓮が強力な"裏被り”連発

  5. 5

    長渕剛「理不尽と戦ってほしい」鹿児島の母校卒業生にエールも…元女優から新たな告発

  1. 6

    侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ

  2. 7

    「胎動」と「混迷」が交錯するシンドイ2年間

  3. 8

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  4. 9

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 10

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ