重症では手だてがなかった「円形脱毛症」にリウマチ治療薬が効果大

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「円形脱毛症は、人種や性別、年代を問わず誰でも発症する可能性があります。当院では年間約5000人が来院し、そのうち6~7割が円形脱毛症の患者さんです。患者さんは男性よりも、見た目に気を使う女性に多い印象があります」

 円形脱毛症のタイプは大きく6つに分類され、脱毛面積の範囲により重症度が診断される。

①単発型:頭部に1カ所のみ円形の脱毛がみられる。②多発型:脱毛部位が複数みられる。③蛇行型:脱毛の形状が細長く、後頭部から側頭部の生え際に沿って帯状の脱毛がみられる。④急速進行型:急速に頭部の脱毛が始まり、その後頭部全体が脱毛する。⑤全頭型:頭部全体に脱毛がみられる。⑥汎発型:頭部だけでなく、眉毛やまつげ、体毛など全身に脱毛がみられる。

「単発型など軽症の患者さんの約80%は、特に治療をしなくても1年以内に自然に自己免疫の状態が正常に戻り発毛するといわれていますが、5%の人は悪化して全頭型や汎発型に移行します。重症度や脱毛面積の広さ、脱毛期間の長さなどが悪化の要因となるので、脱毛を見つけたら早い段階で皮膚科を受診してください」

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