自分ひとりではない…乳がんの女性は「患者サロン」で元気をもらった
セカンドオピニオンの資料をもらった後、思い切ってがん相談支援センターを訪ねてみました。質問したいことを箇条書きにしたメモを持参し、相談員の方から説明してもらっているうちに、同じ乳がん経験者の意見も聞けるということが分かりました。ピアサポートといって、同じ経験を持つ仲間(ピアサポーター)が、自身の経験を生かして対応してくれるというのです。
そして、「患者サロン」という集まりがあることも教えてもらいました。がん患者や経験者など、同じ立場の人が自由に集い、がんについて気軽に話し合える交流の場とのことです。患者サロンは、主にがん拠点病院などで設置してあり、患者が中心となって、交流会や勉強会なども開催しているようでした。サロンの担当部署はがん相談支援センターのようですが、主体はあくまで患者なのだそうです。
さっそく、病院に設置されている患者サロンの入り口まで行ってみると、がん情報のパンフレットが置いてありました。さらに、そこにいた患者とおぼしき方に話しかけてみると、「最近はコロナのせいで集まる方が少ないようだけど、いろんな情報交換ができるんですよ」と教えてくれました。患者は自分ひとりではない。いろいろ相談できるのだ。少し元気をもらって、Aさんは病院を後にしました。