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佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

がん患者が生きがいを感じながら働けているか…繰り返し調査が必要

公開日: 更新日:

 地球のどこでも、ウクライナでも、日本でも、同じく時を刻み正月が来ました。

 12月31日に亡くなった方がおられ、元旦に生まれた方もおられます。今年も、コロナ陽性になり、症状がなく自宅待機の方もいますが、重症でエクモを使い亡くなる方もおられます。がんで入院治療中の患者には、一時的に自宅で正月を迎えられた方、家に帰れず病院で正月を迎えた方がいらっしゃいます。

 テレビでは、松竹を飾った幸せそうな家庭を映した後、急に画面が戦場へと変わり、破壊されたビルが映ります。日本は77年前に原爆を落とされ、二度と「戦争はしない」と誓ったのですが、巨額の防衛費予算の審議、そして原発政策の大転換も打ち出され、びっくりしています。

 正月を迎えるにあたり、自宅の玄関に松飾りをつけて、部屋の掛け軸も替えたので、なんとなく新しい気分になります。小さな庭の南天の赤い実、紅白のツバキが咲くのを眺めていると、昼でも日本酒を少し飲みたくもなります。

 近くの神社での初詣は、元旦は避けて3日目の昼にしました。それでも30分くらい列に並びました。「家内安全」と「がん患者の早い回復」の祈りです。昨年の破魔矢をお焚きの場所に置き、新しいものを買い替えました。

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