著者のコラム一覧
天野陽介日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

東洋医学における「冷え」「のぼせ」改善のセルフケアは?

公開日: 更新日:

 頭寒足熱という言葉があります。辞書には「頭部が冷えて足部が温かいこと。古来、健康によい状態といわれる」(「日本国語大辞典」)などとあります。

 実はこの頭寒足熱とほぼ同じ意味である「寒頭煖足」という言葉が、およそ2200年前の中国の古墳から発見された東洋医学の書に記されています。

 東洋医学では太古、理想的な体の状況を思想体系化してきましたが、その根本的な考え方に陰陽があります。これは複雑に関係し合う森羅万象をより深く認識把握しやすくするために2分類した考え方です。

 例えば明暗、昼夜、そして寒熱に上下に前後など……。

 ちなみに「陰」は暗い、寒冷的、下降的、内向的、静的な傾向を持ち、「陽」は明るく、温熱的、上昇的、外向的、動的な傾向を持つとされます。この考え方をもって自然界を見たとき、さまざまな事象を説明することができ、中でも人体にあてはめると、大いに理にかなっていることに驚かされます。

 例えば健康な体は、熱と冷えを循環分布させ、バランス良く整える力があるため、熱や冷えの偏りは起きづらくなります。ですがそれがいったん不調になると、熱は上に偏り頭がのぼせ、冷えは下に偏り足が冷えやすい状況、いわゆる冷えやのぼせとなるわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース