著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

「物忘れ」の予防にワサビが効く? 日本での研究報告

公開日: 更新日:

 ワサビには、ヘキサラファンという成分が含まれており、抗酸化作用や炎症を抑える作用があると考えられてきました。過去に実施された研究によれば、ヘキサラファンは頭痛や筋肉痛を和らげたり、認知機能に良い影響を与える可能性も報告されていました。

 しかし、ワサビの有効性に関する質の高い研究データは限られていました。そんな中、認知機能に対するワサビの有効性を検討した研究論文が、栄養学の専門誌「ニュートリエンツ」の2023年10月号に掲載されました。

 日本で行われたこの研究では、認知機能が低下していない72人の高齢者(平均65.4歳)が対象となりました。被験者は、ワサビ抽出物カプセル(ヘキサラファン0.8ミリグラムを配合)を服用するグループ(ワサビサプリメント群)と、プラセボを服用するグループ(プラセボ群)にランダムに振り分けられ、12週後の認知機能の変化が比較されています。なお、認知機能は自分が体験した出来事に関するエピソード記憶や、作業時に必要な情報を一時的に保存する作業記憶などについて検査が行われました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い